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思いを残すリメイク

 購入してから30年以上が経ち、ガラス塗装が割れ始めて、使われずに部屋の片隅に置いてあった一枚板テーブル。「このまま使わないなら、怪我をする前に処分してしまおうか」と考えたが、せっかくなら誰かに使ってほしい。そんな思いを残すため、リメイクにいたった。

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 食堂を営んでいた夫婦がお店で使用していた。「良い物なんだけどね。」と二人から愛着のある言葉が出た。しかし、塗装が割れてからは危ないと、布を被せて何年も放置していたようだ。厚さ14cm、ずっしりと居座っている。捨てるくらいなら、どうぞ使ってくださいと80代の夫婦から引き取った。「思い出のあるものが残ってほしい、価値のわかる人に使ってほしい。」という切な願いを聞いて、新しい一枚板テーブルの在り方を考えていた。

 

誰のために作ろうか。

一定の人気がある一枚板だが、立派な大きさがあって次の世代に受け継がれていかない。そもそも日本では、親や祖父母の家具を受け継ぐ文化がない。そうした中で残そうとするなら、同じ条件で置ける場所を探すか、現代に合う新しいカタチに変えていかなければならない。

 

引き取る際、現場で一枚板テーブルを真っ二つに切った。夫婦は切ることに対してはじめは抵抗を感じていたが、切り終えた時にはどんなカタチに変わるのか、期待を寄せていた。

 

切られたことで“一枚板だからこそ価値がある概念”は無くなったようで、“使われてこそ価値が生まれる”と一新した様子。

 

「我々のような年代が使っていた一枚板テーブルを、若い人に使ってもらえるなんて嬉しいです。」と思いを語ってくれた。

お家に眠る一枚板テーブルを無償で回収いたします。

※岐阜県飛騨地域外は交通費を別途頂戴いたします。

​リメイク希望の方は        をご覧ください。

リメイクして良かったこと

一枚板 リメイク

KIDS TABLE

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